ナショナリスト 2015 10 17
時々、安倍首相のことを、
「ナショナリスト」とか「国家主義者」であるとする論評を見かけますが、
これは、全くの見当違いであり、勉強不足でもあります。
安倍首相は、おそらく、
「アベノミクス」やTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)のことで、
頭がいっぱいになっていて、
とうていナショナリストと呼べるほどの人物ではありません。
もし、安倍首相が本物のナショナリストだったら、
私が2009年8月22日に問題提起したことに真っ先に取り組んだでしょう。
何を問題提起したかというと、
「日本では、強力なアメリカ軍と日本国憲法第9条がセットになっている。
つまり、強力なアメリカ軍の上に、日本国憲法第9条が存在している。
要するに、日米安全保障条約と日本国憲法第9条が、日本の基本法になっている」ということです。
これは、国家としては、異常な状態であり、不自然な状態です。
これでは、本当の独立国家とは言えません。
もし、安倍首相が本物のナショナリストだったら、
真っ先に、こうした問題に取り組んだはずです。
自分の国は自分で守る。
これが世界の常識です。
もちろん、どうしても自力で守り切れなくなったら、
同盟国の助けを借りるという展開もあるでしょう。
(参考)
憲法第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久に、これを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。